アクバルとビルバル(全3話)その3

逸話その2「ウソとホントの差は9cm」

アクバル王「ウソと真実はどれほど違うのか?」

ビルバル「9cmの差がございます」

アクバル王「なに?9cmと申すか」

ビルバル(身を乗り出して)「さよう!9cmでございます」

アクバル王「いかなるゆえに9cmと申すのか?」

ビルバル「大王様、よ~く、ご覧になってお考え下され。

なぜならば、大王様が、人からお聞きになる話には、ウソも含まれておりましょう。

すべてが真実ではございません。

しかしながら、大王様がご自身の目でしかと確かめられたことは、

すべて真実でございます。

されば、目と耳の間隔がちょうど9cmですから、

そのように申し上げた次第です」

こうした教訓を素直に実行した皇帝アクバルは、

300年続いた悪税を大改正するなど屈指の名皇帝になってゆきます。

※日本では、「百聞は一見にしかず」といいますが、

インドでは「ウソとホントの差は9cm」とでもいうのでしょうか?

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成果をあげる上げない人は、才能ではない

幾つかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である」

ドラッカー

ドラッカーが語る「習慣的な姿勢」「基礎的な方法」なるものとは何でしょうか?

それを企業毎に明らかにし、

それに沿って全員を躾けていくことが、

企業力の差につながることになります(終り)

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明日は、「遠くて近きもの。極楽、船の道、人の仲」清少納言枕草子より)

ある日、白隠禅師のところに、たいそう立派な武将が訪ねてきて、

こんなことを問いました。

白隠殿、天国と地獄は本当にあるのでしょうかな?またあるとしたら、

どこにあるのか教えてはくださらぬか?」・・・

題名は、「自由な心」(全3話)です。

みな様、今日も素敵な一日を・・・それでは、 「キュ」