浦島太郎を考える(全3編)その2

いいことと悪いことの帳尻は合う

結局、この話は何が言いたかったのか、良く分かりません。

竜宮城での楽しい時間は、亀を助けた御褒美です。

しかし、竜宮城での数日は、地上では100年以上の月日になってしまいました。

戻ってみると、知人は既になく、老いた母も、死んでしまっている。

玉手箱も開けた途端に、自分もおじいさんになってしまいました。

御褒美がもらえたのは、いいものの、これでは、あんまりです。

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全く良い話ではないのに、日本では長く云い伝えられています。

なぜでしょう?

一つ言えるのは、「いいことと悪いことの帳尻はきっちりあう」という真理ではないでしょうか?

竜宮城で、夢心地を味わうことが出来たかわりに、太郎は、時間を失ってしまいました。

良い思いをすれば、いずれその代償を払わなければいけなくなる。

良い思いだけで、終わることは出来ない。

うつつを抜かしていると、危ないということです。 

・・・

次回(その3)はここからです。

努力や苦労のない成功はない

やはり、結果を出している人達は、それなりの準備と努力をしています。

その対価として、成功を手にしたのです。

勿論、努力さえすれば成功するわけではありません。

少なくとも努力の無い成功はありません。

あったとしても、長続きはしない。

やはり帳尻はあうのです。

成功をしている人に聞くと、間違いなく大変な苦労をしています。